四万十川について
四万十川(しまんとがわ)は、高知県の西部を流れる一級河川で渡川水系の本流である。全長196km、流域面積2186km2、西日本内で最長の川であり、全国では11番目に長い川である。
本流に大規模なダムが建設されていないことから「日本最後の清流」、また柿田川・長良川とともに「日本三大清流の一つ」と呼ばれる。名水百選、日本の秘境100選にも選ばれている。
四万十川には支流も含めて47の沈下橋があり、四万十川の本流には22の沈下橋がある。高知県では生活文化遺産として保存する方針を1993年に決定している。
四万十川の源流
高知県高岡郡津野町の不入山(いらずやま)標高1336mを源流としている。山の名前の由来は、江戸時代に土佐藩が樹木の伐採や人の立ち入りを禁じ御留山(おとめやま)として守られてきたことに由来しています。
四万十川の特徴であり、S字を描くように蛇行しながら緩やかに流れ多くの支流を集め、四万十市で土佐湾、太平洋へと注ぎこむ。河口附近では「渡川」という名前であるため、水系名は「渡川水系」となっている。
沈下橋
四万十川の沈下橋とは、大雨で川が増水した時に川に沈んでしまうことを想定して作られた欄干のない橋です。
四万十川の本流には22本の沈下橋が架かっています。
その他で支流を含めると47本あります。
鉄筋コンクリート造りになっており、いちばん古い沈下橋は一斗俵の沈下橋で昭和10年(1935)建設で、四万十川に現存する沈下橋の中で最も古い沈下橋として国の登録文化財に指定されています。
1993年に高知県では沈下橋を生活文化遺産ととらえ保存し後世に残すという方針を決定しました。2009年には、沈下橋を含む四万十川流域の流通・往来を通じて生じた景観が国の重要文化的景観として選定されました。